そして、えっ、中秋の名月と重陽の節句はちがう日?無知をさらすようですが、勘違いしていました。そうですよね。中秋の名月は毎年、違う日でしたね。
重陽の節句は9月9日、陽の数(奇数)の極である9が重なる日ということから「重陽」と呼ばれるのです。奇数の重なる月日は陽の気が強すぎるため不吉とされ、それを払う行事として節句が行われていたそうです。長寿を願い、邪気をはらうのです。
月に対する思い、思想も和洋で共通する点、相反する点があり、興味深いものがあります。
私自身、毎日のようにさわっているタロットカードの月を見てみましょう。まず、月自体、太陽と重ねて描かれています。これは太陽と相反する負をあらわしています。
光の強さで言うと 星→月→太陽の順に強くなっていきますが、星は希望を意味し、太陽は強い光を放つ成就をあらわしています。一方、月は希望が叶うか、幻滅に終わるか分からない不安をあらわしているのです。
水辺からは、サソリに似ているカニ、エビ(?)が這い上がろうとし、その不安からか犬とおおかみが吠えています。両側の門の向こうには成功につながる何かがあるようで、それはまた見えない何かへの不安でもあるのです。
このように、月はなんとなくサワサワとした不安をあらわし、オカルトのカードと言われています。墓参りを怠っていると、出やすいカードのようです。これらの事から月のカードは正位置より逆位置
(逆さに出ること)の方が良いとされています。
日本人の、月でウサギが餅つきというハッピーなイメージとはだいぶちがいます。
いずれにしても光を放つものをめでるという考え方は和洋を問わず共通しているところで、9月9日、9月19日は夜空を見上げてみてください。
by セイラ
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